晴釣雨巻
日曜日、外は雨。師匠と釣行の約束もボツになり、ポッカリと時間が空いちゃいました。
「釣り行かねぇんなら、アンタも一緒に行くかい?」・・いやいや、カミサンと婆ちゃんの買い物ツアーに付き合う程、暇ではないよ・・と、道具箱をガサゴソと広げ始めます。
「アハハ、雨の日はマキマキかやぁ。」・・そうさ、雨の日は毛鉤巻きさ・・
#12から#24までの鉤を目の前に並べ、イメージを膨らませましょう。さて、今週はどんな毛鉤にしたものですかね。
先週は、夕方に3回ほど沢へ行ったんですよ。その時は、細かい虫が飛んでたなぁ。うむ、20番台の毛鉤にするかな。
胴巻きは・・孔雀だな。ケバケバを爪でこそぎ落として・・ウン、いいね。
尻尾はどうしよう・・いらないか。
羽は・・やっぱり白かグリズリーだな・・よし、定番だね。体の割に大きすぎる羽をタバコの火で焼いて・・こんんなもんかな。
20本も巻けば、目が疲れますね。う〜、瞼の裏が痛いなぁ。お湯割でも一杯やって昼寝ですかね。
外はシトシト・・あぁ、静かな休日だぁ・・ZZZ.zzz...

日曜日、雲一つ無い日本晴れ。師匠は仕事だから、私独りでお出かけですよ。鞄の中には箱が三つ、毛鉤がギッシリ詰まってますね。
一つ目の箱は「いつもの毛鉤」、こいつが一番成績がいいんですよ。オーソドックスなタイプですね。
二つ目の箱は「落下傘毛鉤」、ははは、パラシュートですよ。流れの速い所でも沈まない、根性毛鉤ですね。なかなか便利な奴ですよ。
三つ目の箱は「なんじゃこりゃ毛鉤」、お遊びで作ったモドキ毛鉤ですね。羽根を付けたり、足を付けてみたり、触角の付いてる毛鉤もありますよ。
さて、イザ出発〜!渓に降りれば、そこは素敵な世界ですね。光と風と水と命の世界ですよ。今日も一日遊ばせていただきましょうかね。

日曜日、外は雨。師匠クドちゃんは昨夜から我が家にお泊りですよ。
「う〜ん、頭痛ぇなぃ。呑み過ぎかやぁ。」・・そりゃそうだ。3時まで呑んでんだもん・・
「今日はダメだなぃ。どうすっかやぁ。サトさん所でも行くかやぁ?」・・ああ、大工のサトさんね。加工場で餌箱でも作ろうかなぁ・・
日曜日、晴れても雨でも遊べますね。

今日は雨の日曜日、こんなの書いて遊んじゃいましたよ。