四面楚歌
我等、中年釣り師の永遠の課題。御気楽に考えてみましょうか(^^)b
中年ではない貴方、それを認めようとしない貴方は、シュミレーションとして読んでいただきたい(^^;

命題
世間では、貴方は働き盛り。会社では上司にも恵まれ、部下も今時のオコチャマではない。残り20年のローンを抱えてはいるものの郊外のマイホームに、美人とはいえないが控えめで気の付く妻、優秀とはいえないが活発で素直な息子との三人暮らし。誰もがうらやむ幸せな家族。しかし、その家族に悪魔の手が忍び寄ろうとしていることは、誰一人と知らない。そう、貴方意外は・・・何故って?貴方は無類の釣りキチだったのです。
今週末は花の3連休。貴方は一ヶ月前から、仲間と遠征の計画を練っていた。今回はアノ一級磯、◯◯根だ。
週末を指折り数えながらデスクに向かっていると、上司からの呼び出し。はて?行ってみれば、地獄の一言。
「君、今度の日曜日、ゴルフに付き合ってくれんかね。△△商事さんのご指名だよ。これで君も仕事がし易くなるね。あ、※※カントリーにリザーブ済ませたから、宜しく頼むよ。」※※カントリー?一流じゃん・・
もう、お分かりですね。さあ、貴方ならどうします?

仮説〜男は仕事だろ!〜
そうです。その通り。そして、そう言いきれる貴方は立派な社会人。
◯◯根が逃げるわけじゃあるまいし、大事な仕事をサボッてまで遊んじゃいけない。仲間なら解ってくれるさ。昨日今日の付き合いじゃないんだ。イヨッ!日本男子だね〜。
日曜日、貴方の手は磯竿ではなく、ドライバーを握る。ついでに△△商事さんともニギる。そして負ける。上司にも△△商事さんにも可愛がられ、仕事は順風満帆、絶好調!しかし貴方は気付かない。そこに大きな落とし穴があることを・・・
その次の日曜日、例の仲間がマイホームを訪れる。先週の貴方を慰めに?さすが男だ!と敬意を表しに?いやいや、釣り仲間はそれほど甘くない。◯◯根の生写真をテーブルに広げ、自慢話に花が咲く。貴方の神経を逆なでる。釣りキチとして、これほどの辱めはない。
この日、貴方は地獄を見る。仕事という二文字と引き換えに・・・

仮説〜俺は釣り師だ!〜
そうです。その通り。そう言いきれる貴方は立派な釣り師。
△△商事が逃げるわけじゃあるまいし、◯◯根を諦めてまで仕事しちゃいけない。上司なら大丈夫。今回は叔父を危篤にしちゃえ。イヨッ!釣りキチだね〜。
日曜日、貴方は磯竿を握り、◯◯根に立つ。潮は最高、釣果はバッチリ。久しぶりに会えたオナガに、釣りは順風満帆、絶好調!しかし貴方は気付かない。そこに大きな落とし穴があることを・・・
月曜日、上司に呼び出される。「叔父さんの具合はどうなんだね?△△商事さんも残念がって・・・君!病室は屋外だったのかね?!」陽に焼けた貴方の額に汗が吹き出る。社会人として、これほどの辱めはない。
この日、貴方は地獄を見る。釣りという二文字と引き換えに・・・

遥か遠い昔、最初の一匹を手にした時から、悪魔は貴方を待っていたのです・・・フフフ・・・

結論〜地獄を見るなら釣りだ!〜
そうです。その通り。そう言いきれる貴方は立派な釣りキチ。