改革
日本のド真中では改革が進んでいる・・・らしい・・・
長野のド真中でも改革の烽火が上がっている・・・だそうだ・・・
どうも偉い人ってのは「改革」が好きらしい。いや、「改革」を叫ばないと偉くなれないらしい。フムフム、時代の流れに敏感な田舎もんとしては、この「改革」って云う流行に乗り遅れてはいけない。ヨシ、ここはひとつ私も声を大にして「改革」を叫ぼう。
「改革ぅ!改革だぁ〜!か〜い〜か〜くぅ〜〜!!」・・・フム・・・何も起こらん・・・
ってなことで、改革はヤメ。改修でもしますか。「え〜と、あの竿ぉ何所に置いたっけなぁ。」

渓流竿とテンカラ竿、一長一短、帯に短し襷に流し。藪沢へ入れば渓流竿の提灯仕掛け。テンカラ竿の提灯ではちょいと短い気もする。開けた沢へ入ればテンカラ竿にバカを作った長い仕掛けを振り回したくなる。渓流竿では趣きが・・・なんて我が侭な事を考えていたんです。
名のある渓流師のように優れた技術も無く、どこかの道楽息子のように湯水のようにお金は使えない。ただ釣りが好きでたまらない田舎もん。
いつもの釣具屋の親父に相談しても、「タケ、バカな事言ってんじゃねぇわ。そんな竿があったらオラが使ってるわ。」・・・デパートのような釣具屋に行っても、「うっ、高けぇ。お?あっちに籠ぉあるでや。」なんて海釣りコーナーで半日過ごしてしまう浮気者。
浮かない顔で焼酎をチビチビやってると、カミサン登場。「アンタ、あんしただ?」斯々云々。「へ〜、竿ってそんなん種類があるんだぁ。でも、渓流竿で毛鉤を飛ばせればいいんだよねぇ。」「そうさぁ、それが出来りゃぁ苦労はしね・・・ん?待てよ・・・ふふふ、やってみっかなぁ」

テンカラ竿の竿尻を外します。それを渓流竿に繋げちゃうんです。渓流竿をバラして、1本づつテンカラ竿を挿してみましょう。小継渓流竿は真中あたり、7〜8番目ですかね。テンカラ竿がスポッと抜ける一番細い場所があるんです。そこで繋ぎましょうか。
竿先が抜けてしまたのでは釣りになりませんねぇ。テンカラ竿に糸を巻いて少々太くします。ボンドで固めて出来上がり。竿尻から7本が渓流竿、その先がテンカラ竿の出来上がりですよ。
藪沢へ入れば提灯仕掛け。以前の渓流竿よりちょいとばかり長くなって、ポイントが広がったかなぁ。沢が開ければテンカラ仕掛け。竿半分は元々のテンカラ竿と何の違いもありません。長い仕掛けを思う存分振り回せますよ。

私の改造計画第一号、「渓カラ竿たけぱん」でした。愛竿の中の1本です。