ZEN先生は投げ釣りが得意な数学の先生でね、「インチキ数学」や「根性数学」を教えているんだそうですよ。なんだか楽しそうですね。しかも「サタデー・ゼミ」を開いて、生徒達と釣りに行っちゃうんですよ。そう!もう分かったでしょう?「投げ釣りロード」のZENさんですよ。 そのZEN先生とお話をしている時思い出したんです。 「オイ、タケシ!何時までやってんだぁ?”九九”は家で憶えてこいっつっただねえか。オイはまた釣りに行ったな?」「・・・・」 「算数落ちこぼれ生徒」のまま、中学に上がりました。釣り仲間も増え、ちょっとした「遠征」にも出かけましたよ。アッキー君のように自転車で何時間もかけて「遠征」に行ったもんですよ。恐怖の数学、先生は足立先生ですね。大きな三角定規をかざして教室の戸を開けるんです。いつものように睨みを効かせ、やってきましたよ。「ガララッ」戸が開いて、恐怖の時間の始まりです。 清水先生の教え・・・ そうするとな、2=5+3になるんだわな。タケシ、何か変だねえか?5と3で2になるわけねぇよなぁ。そこで3は考えたわけだぁ。2が機嫌をこわさねえようにな。苗字を変えちまえってな。3は−3になっただよ。そうすんとな、2=5−3になるだず?そうすっと、2も納得したって訳だぁ。タケシも納得できるだず?」 清水先生との半年間、出会った”法則”は数知れませんよ。憶えることから開放されたんでしょうかねぇ。数学の授業で、考えることが出来るようになったような気がしますよ。 清水先生、今でも”法則”を教えているんでしょうかねぇ。
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